古田武彦と古代史を研究する会(東京古田会)へようこそ‼

古田武彦氏は、1971年『「邪馬台国」はなかった』を上梓し古代史研究に一大センセーションを巻き起こしました。
中国史書魏志倭人伝に登場する「邪馬台国」は、ただしくは「邪馬壹(壱)国」で、九州博多湾岸に存在した、ことを論証したからです。
当会は、古田武彦氏の研究の業績と方法論に基づいて、日本の古代史を探求する集まりで、1981年に発足しました。

東京古田会の活動

月例会報告

研修旅行(史跡見学等)

古田武彦記念古代史セミナー

古代史トピック

 
 

古田武彦 主な著書

その他・書籍案内

古代史トピック



お知らせ


古代史トピック

   

≪トピック 17≫

 

隋書俀国伝に記された俀国は「九州王朝」という結論で作成された、「九州王朝」説による隋書「俀国伝」の動画


古田史学の会会長古賀氏(洛中洛外日記)より転記

こちらをクリック⇒https://youtu.be/xjcap8plu3g?si=82YhFAL5I86zR4qY

「未知の日本史」というタイトルで、『隋書』俀国伝(動画では倭国伝とする)に記された「九州王朝」説を解説した動画です。その内容から、作成者は古田説をよく勉強されていることがわかりました。アクセス件数も初日だけで九万件を越えたとのことで、同サイトはいわゆるインフルエンサーによるもののようです。ちなみに、昨年の久留米大学公開講座では若者の受講者が突然増えて驚いたのですが、大学関係者の話によると「インフルエンサーが(九州王朝説をテーマとする)同講座を紹介したようだ」とのことでした。現代は、古田説を書籍ではなく、ネットで知る若者が主流の時代であることを改めて思い知らされた次第です。
動画の最後は次の言葉で締めくくられています。
〝それは私たちが教科書で学んできた歴史とは大きく異なる様相を見せていた。魏徴が編纂したこの歴史書が伝える3つの重大な謎
第一は、なぜ『日本書紀』から消された600年の遣隋使の存在
第二は、700人もの後宮を持つ謎の支配者・多利思北孤
第三
は、阿蘇山の記述から浮かび上がるもう一つの王朝の可能性である。
これらの謎は、『日本書紀』が描く推古天皇と聖徳太子による日本の統治という一元的な歴史像の背後に、より複雑な政治構造が存在していた可能性を示唆している。そして、7世紀の日本がいかなる国家であったのかを考える上で極めて重要な手掛かりとなっている。この謎は今なお完全には解き明かされていない。『隋書倭国伝』は1400年の時を超えて、私たちに古代日本の新たな可能性を問いかけ続けているのだ。
なお、同サイトは「ヤバイ都市伝説」として紹介していますが、わたしたちは学問的有力仮説として検証・研究しなければならないこと、言うまでもありません。



古代史トピック

   

≪トピック 16≫

イメージ

特別展「文永の役750年Part2 絵詞に探るモンゴル襲来
ー『蒙古襲来絵詞』の世界ー

会期:令和6年(2024)11月30日(土)~令和7年(2025)2月16日(日)

今年(2024年)はモンゴル帝国が鎌倉時代の日本への侵攻を図った文永の役からちょうど750年目である。これを踏まえ、当館ではモンゴル襲来に関する最新の研究状況の紹介を目的とした特別展を2つ計画した。1つ目は「海底に眠るモンゴル襲来−水中考古学の世界−」(会期9月21日~11月24日)であり、モンゴル襲来の終焉の地である長崎県鷹島海底遺跡の実態解明を進めつつある水中考古学調査研究について紹介した。
二つ目となる本展では熊本県菊池神社と埼玉県根岸家のご協力をいただき、所蔵する『蒙古襲来絵詞』模写本の展示公開を図ることとした。現在、『蒙古襲来絵詞』の原本は独立行政法人国立文化財機構皇居三の丸尚蔵館所蔵が収蔵し、国宝に指定されているが、『蒙古襲来絵詞』は多くの模写本が作成されており、約40例が知られている。しかし、模写本には原本とは異なる内容を持つものが多く、その違いはそれぞれの模写本が作成された経緯や時期など、さまざまな要因があると考えられる。
そこで、本展では、菊池神社と根岸家所蔵の模写本を展示し、原本との違いとともに模写本間の違いを比較検討し、『蒙古襲来絵詞』の模写本が作成される経緯とそれぞれの模写本の位置付けの検討を試みることとする。

國學院大學博物館Hpより転載

資料は こちらをクリック して下さい



1月 月例会報告

2025年1月25日(土曜日)  中央区明石町区民館 会場参加15名 リモート8名

第一部(研究発表と懇談会)


【研究発表】 「古田氏の旧説撤回問題」   國枝 浩 氏
 これは会報220号に前半部分が掲載されています。
(1)発表内容:論稿作成の意図を丁寧に説明されたのち、古田先生が旧説と新説を発表されているうちの七項目について、その主要点と國枝氏による評価、見解の解説がありました。

(2)質疑応答:リモート参加の「古田史学の会」会長の古賀さんから、ご自身が理解されているところの説明があって、ご両人で意見交換がありました。又、会場参加の橋本さんから古田史学とどう向き合っていくのか、会員間で議論すべきとの提案がありました。 (発表・質疑95分)


【懇談会】

橘高副会長から関川尚功氏が『畿内ではありえない邪馬台国』で主張される主要ポイントの紹介がありました。「古田史学の会」会長の古賀さんの補足説明で一気に盛り上がり、関連する事項へと話題が広がりました。 (30分)

第二部(勉強会と読書会)


【勉強会】「古田武彦『盗まれた神話』その三」         新保 高之 氏

(1)対象項目:第五章[「盗作」の史書]・第六章[蜻蛉島はどこか]

(2)古田先生は、五章では、『日本書紀』編者が」九州王朝の歴史書「日本旧記」を引用論証され、近畿天皇家の史書として「帝王本紀」があるとされました。第六章では、「洲」は「シマ」ではなく「クニ」と読むとされ、蜻蛉島は秋津洲で大分県別府地域をさしていると論証されました。

【質疑応答】

(1)出版時点で先生に知られていなかった「和田家文書」には「天皇記」「国記」が少なくとも80ヶ所程でてくる、との興味深い話しがありました。

(2)「トンボ」に関しては、長野県立松本深高校の校章や社章に使われているとの紹介があり、さらに「トンボ」の種類が日本で一番多いのは岡山県との話もありました。(解説・質疑40分)

【読書会】「岩波文庫『日本書紀』持統紀その三」         新保 高之 氏

(1)対象項目:持統紀三年条、トピックは『日本書紀』における天皇(神功皇后を含む)の「葬送」記事について

(2)主要な記事は、草壁皇太子の薨去・新羅弔使への詔・令の配布・戸籍造作令・双六廃止令、トピックでは、奇妙なことに応神・敏達・天智の三天皇には埋葬記事がないこと等の紹介が有りました

【質疑応答】

(1)5月22日条の「新羅弔使への詔」は、天武朝の新羅との友好関係が持統朝以降に急転することになった記事である等、鋭い指摘がありました。「双六禁止」に関連して、キリスト教のある会派ではトランプゲームを禁止している、との紹介もありました。 (解説・質疑45分)


発表資料はこちらをクリック して下さい

ご意見・質問はメールで【info@tokyo-furutakai.com】下さい。



1月 『和田家文書』研究会報告

2025(令和6年)1月11日  中央区新川区民館

会場参加 8名 リモート12名 秋田集史研究会3名

【テーマ】


1.【比羅夫と「渡島」「粛愼」の謎】        仙台市  菊地 栄吾氏

日本書紀に記されている安倍比羅夫の事跡と和田家文書に記されている事例の夫々を比較対照に細かく解説、東京古田会及び関連団体でも物議を起こしている「渡島」の所在地の問題も、書かれている時代背景、話の内容等の状況を考慮して論ぜねばならないだろうと提言がありました。


2.【東日流(つがる)旅】に参加して         仙台市  広幡 文氏

2024年11月27日~29日に総勢20名で実施した東日流の旅について日ごとの訪問先、「語部・玉川」氏のきめ細かい語りで実り多い旅行の様子が報告された。


3.【長慶天皇(98代)御所・墳墓】について      東京都  安彦 克己氏

五所川原の地名の遍歴を耳にした頃より興味を持つていた場所を訪ねた報告、なんとそこには南朝の天皇が全国各地を流れながれてこの地に居住した痕跡が残されていた。

寛成天皇之事 (『和田家資料』陸奥史審抄全)

秋田境上磯東日流境に長慶平ありて、加之地に丑寅之御所を二年に渉りて寛成の御門を御成せしむ跡ぞあり。是を長慶平とて今に遺りき。

凡そ寛政二年秋田孝季氏の探究に依れるその御遺は、名久井嶽の御陵跡・岩木山相馬邑紙漉澤に亦、御陵跡と稱す所ありて惑ふなり。(略)

明治廿年五月一日 和田長三郎



発表資料はこちらをクリック して下さい

ご意見・質問はメールで【info@tokyo-furutakai.com】下さい。

 



2月 月例会

【日 時】

令和7年2月22日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・浜町区民館 洋室5号  アクセスはこちらをクリック

【第一部】

1. 研究発表

『先代旧事本紀』について藤田隆一氏

2. 懇親会

フリートーク

【休 憩】

【第二部】

1. 勉強会

題名:「古田武彦著作集」から  新保 高之氏
    『盗まれた神話』 その4

2. 読書会

題名:『日本書紀』を読む  新保 高之氏
    「持統紀」 その4



3月 月例会

【日 時】

令和7年2月29日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・明石町区民館 洋室5号  アクセスはこちらをクリック

【第一部】

1. 研究発表

題名:「縄文人のDNA」 石田 泉城 氏

2. 懇親会

フリートーク

【休 憩】

【第二部】

1. 勉強会

題名:「古田武彦著作集」から  新保 高之氏
    『盗まれた神話』

2. 読書会

題名:『日本書紀』を読む  新保 高之氏
    「持統紀」



古代史講演会in 池上会館報告

2025年1月19日14:00より

イメージ

ここに九州王朝ありき 第一回「卑弥呼と邪馬台国」


当会ホームページで告知しておりました服部静尚氏による東京・池上会館での延べ15回開催予定の第1回目が開催されました。参加者15名。「卑弥呼と邪馬台国」について中国の正史に見える倭・倭国を入口に卑弥呼の女王国の所在地の解明の足がかりを細かい資料を基に解説された。又諸説ある日本列島人東鯷人(とうていじん)について古田武彦氏の「鯷」の「是(はしっこ)」の意、東の端っこの人と理解されていた。との古田説と少し異なる「東鯷人」とは「東に居る鯷人」の意だと思われるとの見解を解説された。


当日資料はこちらをクリック して下さい

ユーチューブでの視聴はこちらをクリック して下さい

 
今後の講演日と題目予定 ※ぜひ皆さん、会場へ足を運んでください!
イメージ



入会案内
東京古田会は新規会員を常時募集しています。古田武彦や古代史に興味のある方、どうぞお気軽にお問合せ下さい。又、入会ご希望の方や、本会にご興味のある知人・友人の方をご紹介ください。入会希望の方は「事務局」に電話又はメールで住所・氏名等をご連絡ください。事務局へのメールは こちらをクリック
年会費は4,000円になります。

東京古田会ニュース原稿募集
東京古田会では会報「東京古田会ニュース」へ掲載する論文・小論・古代史雑感などを募集しています。住所・氏名を必ず明記のうえ500字から5,000字程度にまとめて、事務局」までメールにてお送り下さい。ただし、特定個人への中傷や古代史と無関係な場合は掲載をお断りすることがあります。予めご了承ください。また、他紙などへすでに 投稿しているものとまったく同じ内容の原稿は原則として掲載できません。 掲載の可否については編集会議で決定させていただきます。

事務局へのメールは こちらをクリック