古田武彦と古代史を研究する会(東京古田会)へようこそ‼

古田武彦氏は、1971年『「邪馬台国」はなかった』を上梓し古代史研究に一大センセーションを巻き起こしました。
中国史書魏志倭人伝に登場する「邪馬台国」は、ただしくは「邪馬壹(壱)国」で、九州博多湾岸に存在した、ことを論証したからです。
当会は、古田武彦氏の研究の業績と方法論に基づいて、日本の古代史を探求する集まりで、1981年に発足しました。

東京古田会の活動

月例会報告

研修旅行(史跡見学等)

古田武彦記念古代史セミナー

古代史トピック

 
 

古田武彦 主な著書

その他・書籍案内

古代史トピック



お知らせ


4月 月例会報告

2025年4月26日(土曜日)中央区・佃区民館会場 参加16名リ モート参加7名

第一部(研究発表と懇談会)


【研究発表】 「地球の気候変動および東北の環境変遷」  斉藤隆雄氏
(1)発表内容:
「地球の気候変動」に関する一般論のまとめ。主要な項目
❶現在は第四紀氷河期の間氷期(この説明と変動を繰返す理由)
❷東北日本と西南日本との様相の相違
❸津軽平野や日本各地の縄文海進とその理由
❹プレートテクニクスの解説
❺火山活動(大規模噴火と火砕流・降灰の影響)
❻砂丘地形(青森県七里長浜を中心に)。

(2)質疑:

❶地球温暖化に関する質疑が多数。斎藤氏は「この問題は十万年単位の大きなスパンでみていくべき」と。

❷日本列島が大陸から離れたのは二万年ほど前、などがありました。
(3)感想
①緻密な資料に基づく丁寧で分かりやすい説明で、②大量の関係資料の収集と読み取りの努力に感服しました。③驚いたことは、欧米に「縄文海進」なし、列島の東北日本と西南地方とは観音開きの方向に動いているなど、たくさんありました。(発表80分・質疑35分)

【発表資料は他の文献等からの引用が多いため公開は控えます】

【懇談会】 時間の関係で休止となりました。


第二部(勉強会と読書会)   司会と説明は新保幹事


【勉強会】 「古田武彦『盗まれた神話』その6」

(1)対象:第九章〔「皇系造作説」への疑い〕

(2)要点:この章は三つのテーマ

(❶神武東征神話❷ハツクニシラス天皇とされる神武と崇神❸和風諡号)を扱っています。
この論証の過程で先生は、津田左右吉等が提唱するいわゆる「通説」の根拠を鋭く追及されています。

(3)質疑
❸の「和風諡号」に関連して、「漢風諡号」の作成者とその時期についていくつかの推論が出されました。
尚、遠山美都男著『名前で読む天皇の歴史』(朝日新聞出版)で、この問題を扱っているとの話がありました。(発表・質疑35分)

【読書会】 「岩波文庫『日本書紀』持統紀その6」

(1)対象:持統六年(692)条、トピックスとして、「昔」と「車駕」記事を取り上げました。

(2)主要記事:❶1月、新益京大路を観る。❷3月、諫争無視で伊勢・志摩方面に巡幸。❸4月、藤原宮地で地鎮祭。❹閏5月、詔「郭務悰が天智天皇に贈呈の阿弥陀仏像を上送」。❺9月、班田大夫等を四畿内へ派遣。❻11月、新羅使の朝貢と新羅遣使の帰国。❼年間では、吉野行幸の頻出、広瀬・竜田神の祭祀、仏教施策・天武天皇の政治路線を継承推進、等。

(3)質疑:持統天皇の伊勢地方行幸に関心が集まりました。
❶2月条の「三月三日」に関して、この時期は農繁期ではないとの重大な指摘の一方で、この日に耕作開始の祭礼があるとの話もでました。❷3月条の「志摩国の百姓、男女80歳への稲束賜与」は、各地に残る「二倍年齢」伝統と「庚午年籍」の関係で大議論に発展しました。なお、この問題で古賀達也氏に発表論文があるそうです。なお、「稲束」に関する議論もありました。
❸7月条等の「大赦」に関連しては、他天皇紀での出現状況を調べてみることになりました。
トピックの「昔」では、九州王朝との関連性を示す用例は確認できませんでした。(解説・質疑60分)

発表資料はこちらをクリック して下さい。  (解説・質疑35分)

ご意見・質問はメールで【info@tokyo-furutakai.com】下さい。



5月令和7年東京古田会定時総会

【日 時】

令和7年5月31日(土曜日) 14時~17時

【会 場】

中央区・浜町区民館 洋室5号  アクセスはこちらをクリック

【第一部】

令和7年東京古田会定時総会

【休 憩】

【第二部】

定時総会講演 「古田氏の旧説撤回問題」   國枝 浩氏

当日はリモートでも参加できます、まだメール登録をしてない方は事務局にメールアドレスをお知らせください。事前に接続アドレスを配信致します。



「和田家文書研究会」 5月例会

【日 時】

令和7年5月10日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・久松町区民館 洋室2号  アクセスはこちらをクリック

【発表】

1.『和田家文書』で読む「箸墓古墳」  菊地 栄吾氏
2.『和田家文書』で読む「蒙古襲来」  安彦 克己氏



6月 月例会

【日 時】

令和7年6月28日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・佃区民館  アクセスはこちらをクリック

【第一部】

1. 研究発表

題名:「3世紀中国人が音写した倭語・倭地名について」 尾関育三氏

2. 懇親会

フリートーク

【休 憩】

【第二部】

1. 勉強会

題名:「古田武彦著作集」から  新保 高之氏
    『盗まれた神話』 その七

2. 読書会

題名:『日本書紀』を読む  新保 高之氏
    「持統紀」 その七



4月18日(金曜日)JR上野駅公園口13時に8名参集、桜の宴が終わり一面新緑の景に映える公園を歩き国立科学博物館の「古代DNA]展を観覧しました。平日にもかかわらず館内はかなりの人々があふれていました。会場に入るとすぐDNA解析による人類の移動状況が畳一畳位のパネルで表示されていた。展示会場の最初のコーナーでは石垣島の「白保竿根原洞窟遺跡4号人骨」の全身人骨(約2万7千年前)の本物が展示があり、順次各地で出土した人骨(他の動物も含む)からの「DNA」の採取し解析をして解読に至る過程を人骨とパネルで説明されていました。会場内で展示物について疑問点や質問点があっても対応できる人が全然いなくて(場内整理のバイトは多勢)少し消化不良気味でしたがお互い「その辺の勉強をしてくれと」とのメセージだと受け止める展示内容でした。同行のKさんは特に骨格標本の歯牙咬合面の歯のすり減り具合に興味もち熱心い観察をしておりました。6月15日まで開催ですぜひ足をお運びください。


古代史トピック

   

≪トピック 19≫

 

【企画趣旨】  東京科学博物館HPより転記
遺跡から発掘された古代の人々の骨に残るごく僅かなDNAを解読し、人類の足跡をたどる古代DNA研究。近年では技術の発展とともに飛躍的な進化を遂げ、ホモ・サピエンスの歩んできた道のりが従来想像されていたよりもはるかに複雑であったことが分かってきました。本展では、日本各地の古人骨や考古資料、高精細の古人頭骨CG映像などによって、最新の研究で見えてきた遥かなる日本人のきた道と、集団の歴史が語る未来へのメセージを伝えます。

3月15日(土)~6月15日(日) 国立科学博物館
イメージ

詳細はこちらクリツクしてください。⇒特別展「古代DNA ―日本人のきた道―」



古代史講演会in 池上会館報告  講師:服部静尚氏


4月20日(日曜日)第4回「大和朝廷以前にあった九州年号」の題目で2時間の講演会が開催されました。
天候にも恵まれこの時期には暑さが不慣れな体に答えるような日でしたが24名の方が聴講致しました。
今回の「講演」では下記の話がされました。

イメージ

講演内容資料はこちらをクリック して下さい。 

「第5回」は5月18日(日)14時から
講演内容「聖徳太子と仏教有りえない女帝のもとの仏教政策」
ぜひお誘い合わせてご参加をお願い致します。



入会案内
東京古田会は新規会員を常時募集しています。古田武彦や古代史に興味のある方、どうぞお気軽にお問合せ下さい。又、入会ご希望の方や、本会にご興味のある知人・友人の方をご紹介ください。入会希望の方は「事務局」に電話又はメールで住所・氏名等をご連絡ください。事務局へのメールは こちらをクリック
年会費は4,000円になります。

東京古田会ニュース原稿募集
東京古田会では会報「東京古田会ニュース」へ掲載する論文・小論・古代史雑感などを募集しています。住所・氏名を必ず明記のうえ500字から5,000字程度にまとめて、事務局」までメールにてお送り下さい。ただし、特定個人への中傷や古代史と無関係な場合は掲載をお断りすることがあります。予めご了承ください。また、他紙などへすでに 投稿しているものとまったく同じ内容の原稿は原則として掲載できません。 掲載の可否については編集会議で決定させていただきます。

事務局へのメールは こちらをクリック