古田武彦と古代史を研究する会(東京古田会)へようこそ‼

古田武彦氏は、1971年『「邪馬台国」はなかった』を上梓し古代史研究に一大センセーションを巻き起こしました。
中国史書魏志倭人伝に登場する「邪馬台国」は、ただしくは「邪馬壹(壱)国」で、九州博多湾岸に存在した、ことを論証したからです。
当会は、古田武彦氏の研究の業績と方法論に基づいて、日本の古代史を探求する集まりで、1981年に発足しました。

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お知らせ


古田武彦記念古代史セミナー2025 詳細が決まりました!
今回のテーマ「卑弥呼はどこにいたか」

今回は古田先生の「邪馬壹(壱)国」「九州王朝」説と違う説を唱える先生方にも講師として登壇して頂きます。
開催日:2025年11月8日(土)~9日(日)

仁藤敦史 (にとうあつし) 先生
久住猛雄 (くすみたけお) 先生
関川尚功 (せきがわひさよし) 先生
谷川清隆 (たにかわきよたか) 先生

国立歴史民俗博物館歴史研究部教授(2008~2025年)
福岡市教育委員会・市役所に文化財専門職として入庁・在職
橿原考古学研究所で奈良県内の発掘調査を長年行ってきた。
国立天文台、科学研究部、特別客員研究員


★★★多くの方が八王子の「大学セミナーハウス」にお集まりになるのを心よりお待ちいたしております★★★

募集要項・実施要項はこちらをクリック して下さい。 



9月 月例会報告

【日 時】

令和7年9月27日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・勝どき区民館 【会場参加者14名 リモート参加6名】

第一部 (研究発表と懇談会)


1.研究発表  題名:「女王の都する所」  橘高 修氏

【説明主旨】
八王子セミナー2025の参加者の向けて、テーマ「卑弥呼はどこにいたか」の論点整理そして、言いたいことは、“「大和」ではなかった”事


(一)発表項目:

 ①Ⅰ・倭人伝行程文の限界、Ⅱ・複数回にわたる帯方郡使の訪問、Ⅲ・二分される行程文、Ⅳ・「自女王 国以北」、Ⅴ・皆鯨面文身」、おわりに(六つの論点)。

(二)論点:

 Ⅰ①「千余里」は正確か、②距離表示が正確でも末盧国の場所は不明、③末盧国から伊都国は北東方向。   

 Ⅱ①伊都国での出入検査、②女王国と帯方郡間に頻繁な交流。

 Ⅲ①里程行程文に日程行程文が直接接続、②日数での距離表示は倭人からの伝聞による、③戸数表示も同じ。 

 Ⅳ①「自女王国以北」は二か所に記載、②卑弥呼のいた場所が「大和」ならその北は京都府だが、その北海上に壱岐・対馬はない。③従って「大和説」は否定される。

 Ⅴ①『古事記』の証言、②神武記の伊須気余理比売説話、③彼女は鯨面=「鯨(さ)ける目を見たことがなかった、④「女王之所都」はやはり九州。

 Ⅵ①千余里は約百km、②(結論)女王の都する所が九州内のどこにあったか特定できないが、大和ではないことは証明できた。。


 (三)質疑・感想等:

 ①古田先生の提唱される説とは異なる解釈が披露された(特に里程と日程記事を直接連結、末盧国の位置等)ため、会場から様々な質問と意見が出されました。

 ②説明・配布資料は要領よくまとめられ、発表も丁寧でした。

 ③ただ、里程問題の最重要記述である「自郡至女王国萬二千余里」に全く言及されなかったことに強い違和感を覚えました。(発表45分、質疑65分)



発表資料は こちらをクリック してお読みください。

2.懇談会
仙台から参加の広幡文氏が資料を配布して、①万葉集の京師と②日本書紀と古事記の概要を説明されました。  

 ①では先月の読書会に関連して調べた結果を示され、

 ②では農業・養蚕・畜産の成立ち説話と朝鮮語との関連から、『記』は『書紀』よりも編集年代が後年、との可能性を引き出されました。(10分)

第二部 (勉強会と読書会) 


1.勉強会  題名:「古田武彦著作集」から   新保高之氏
  『盗まれた神話』その十


(一)内容:

 最終回なので、全体のまとめとして、①全体構成と要点を再確認すること、②補章「神話と史実の結び目」の要点を抽出すること。 


(二)要点: 

 ①はじめに、第一~第十四章、結びにおける論述の概要を解説、

 ②補章を構成する九節についてその要点を説明。ただし、うち二節は『続日本紀』と『万葉集』に関する事項だったため、説明を省略された。 


(三)質疑等: 

 質問や意見が少し出ましたが、特に取り上げるほどではないように感じました。(説明・質疑40分)



2.読書会  「岩波文庫『日本書紀』持統紀」 その十   新保高之氏

(一)対象事項:

 持統紀全体のまとめ。


(二)解説内容: 以下の事項の説明がありました。

 ①通説学者がみる「持統天皇紀」の特色、②「持統紀」の重大な出来事(10件)と重要施策(5件)、③「持統紀」の記事分類(9項目)の説明と分類一覧表の提示、③記事分類から見えてくる「持統紀」の特徴を解説。


(三)質疑等:

 ①「物品賜与」や「行幸(目的不明)」に関する記事が多いのは、バブル期だったのではないか、との意見が出て、それについて他の方々から、

 ②つまり、九州王朝が衰退し近畿天皇家が実力を増していった。

 ③この結果、地方の特産物などが近畿に集まった。

 ④証拠は、この時期の地方からの産物に関する木簡が近畿で多数出している、などの理由が示されました。 (説明質疑35分)


発表資料は こちらをクリック してお読みください。

ご意見・質問はメールで【info@tokyo-furutakai.com】下さい。



10月 月例会

【日 時】

令和7年10月25日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・明石町区民館 洋室3号室  アクセスはこちらをクリック

【第一部】

1. 研究発表

題名:「天武・持統紀トピックス」  新保 高之氏

2. 懇親会

フリートーク

【休 憩】

【第二部】

1. 勉強会

題名:「古田武彦著作集」から  新保 高之氏
   『ここに古代王朝ありきー耶馬一国の考古学』 その1

2. 読書会

題名:『日本書紀』を読む その1  新保 高之氏
   「雄略天皇紀」



11月 月例会

【日 時】

令和7年11月29日(土曜日) 13時~17時

【会 場】

中央区・佃区民館 洋室4号  アクセスはこちらをクリック

【第一部】

1. 研究発表

題名:「私のホツマツタエ」  尾木 由起子氏

2. 懇親会

フリートーク

【休 憩】

【第二部】

1. 勉強会

題名:「古田武彦著作集」から  新保 高之氏
   『ここに古代王朝ありきー耶馬一国の考古学』 その2

2. 読書会

題名:『日本書紀』を読む その2  新保 高之氏
   「雄略天皇紀」



ー旅行計画のお知らせー

10月21日(火)~21日(金)下記の訪問先を訪ねる3泊4日の旅を計画致しました。
宮地嶽神社の奉納「筑紫舞」、安徳台遺跡等の弥生遺跡群、安倍宗任のお墓のある大島、対馬の古代山城の金田城などを訪ねる予定です。費用は行程中の3泊ホテル代、食事代、交通費、拝観・入館料、旅行保険等含め概算¥125,000但し参加者15名計算ですので増減が生じる場合が有ります。
皆様のご参加をお待ちいたしております。募集人数は15名お問い合わせは事務局までお願い致します。

宮地嶽神社の「筑紫舞」と大島・対馬の旅計画書
2025年10月21日(火)~24日(金)

【集合場所・日時】
2025年10月21日(火) 福岡空港到着ロビー10:00集合

■予定表 (変更の場合あります)

10/21
(火)

福岡空港バス ➡ 生の松原(元寇防塁) ➡ 那珂川市資料館 ➡ 安徳台遺跡 ➡ 裂田の溝 ➡ 福岡市埋蔵文化財センター ➡ 宮地嶽神社(18:00~20:00)【奉納筑紫舞】 ➡ 和白(泊)比恵那珂遺跡群

10/22
(水)
ホテル ➡ バス ➡ 神湊港渡船ターミナル09:25発 ➡ 船 大島港09:25着 ➡ 大島島内散策 安昌院・安倍宗任の墓所・他 ➡ 宗像中津宮 ➡ 大島港13:00発 ➡ 船 神湊港13:25着 ➡ 宗像大社・宝物館 ➡ 博多港15:55発 ➡ ジェツト船 ➡ 対馬・いずはら港18:00着(泊)
10/23
(木)
ホテル ➡ バス ➡ 阿麻氐留神社 ➡ 豊玉町郷土館 ➡ 和多都美神社 ➡ 峯町歴史資料館 ➡ 海神神社 ➡ 鰐浦(日本書紀・神功天皇の新羅への出港:和珥津) ➡ 韓国展望台 ➡ 上対馬歴史民俗資料館 ➡ 厳原(宿泊)
10/24
(金)
ホテル ➡ バス ➡ 古代山城・金田城 ➡ 小茂田浜神社 ➡ 対馬博物館 ➡ 対馬空港
空港(全日空4936便)15:05発 ➡ 空路 ➡ 福岡空港15:35着 空港到着ロビーで解散
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古代に真実を求めて第二十八集  『列島の古代と風土記』

古田史学の会・出版記念講演会
2025年10月26日(日曜日) 文京区民センター2A会議室
開会13:30~閉会16:30  参加費1,000円

講演
講師
「日本書紀の災害記事が示す王朝交代」
都司嘉宣氏(元・東京大学地震研究所准教授)
講演
講師
『風土記』が拓く大和朝廷以前の歴史
正木裕氏(元・大阪府立大学理事・講師)
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古代史講演会in 池上会館報告  講師:服部静尚氏


9月21日(日曜日)
「ここに九州王朝ありき」第9回【難波京と太宰府 条坊都市はなぜ造られたか?】


「藤原京が我が国最初の条坊都市だった」とうたって、世界遺産への登録申請がされていますが、 その藤原京に先がけて、北部九州の大宰府と大阪上町台地の難波に条坊都市が存在していたこと下記の資料 を示し説明され、講演最後、飛鳥・春日の語源について自説(大宰府の地名)を語りました。

これらのテーマごとに2時間の講演がなされ開演後、活溌な質疑応答、意見交換が行われて閉会になりました。

1、『日本書紀』難波宮造営記事は34年ずらされていた。

   ①九州王朝事績の盗用手口、正木裕氏は『日本書紀』各所に34年ずらし盗用があることを示した。

   ②古田武彦氏が解明した「持統天皇の吉野行き」は34年前の白村江戦前の軍事拠点視察だった。

   ③持統紀の蝦夷朝貢記事は、34年前の斉明紀の蝦夷朝貢記事の一部だった。

   ➃複都詔は、すでに完成し使われていた都(大宰府)の存在をも示している。

2、条坊都市はなぜ造られたのか

  ①律令官僚による法治・大官衙官庁・条坊官舎はセット

  ②大宰府の条坊はそこが都であった証拠

  ③大宝律令の前に飛鳥浄御原(大宰府)律令があった。


講演内容はこちらをクリックして下さい。


講演内容はYouTubeチャンネル【八鳥ちゃんねる】で聴講できます。

https://www.youtube.com/@hattori_yao

チャンネル登録をお願い致します。


次回「第10回」は10月19日(日曜日) 14時から16時
          

題目 【白村江戦と筑紫都督府そして日本国誕生
ぜひお誘い合わせてご参加をお願い致します。


講演題目・会場案内はこちらをクリック して下さい。 



古代史トピック

   

≪トピック 24≫

奈良・富雄丸山古墳出土の鏡の初公開
国内最大紀元前後の中国虺龍文鏡

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国内最大の蛇行剣などが出土した奈良市の富雄丸山古墳(4世紀後半、円墳)から2024年にみつかった銅鏡3枚のうち1枚が、前漢ー新の時代に中国で製作された大型の「虺龍文鏡」(紀元前1世紀末~後1世紀初頭)と判明し、奈良市教育委員会などが、発表した。直径19.1cmと国内で確認された虺龍文鏡40枚のうち最大。製作から副葬までに最大約400年が経過した可能性がある


奈良 副葬品 異なる時代 複雑な流通過程か?


市教委によると、逆S字形の文様が特徴で龍や虎も表現されている。重さ844kg。大型の虺龍文鏡はウズベキスタンやロシア南西部でも出土、市教委は「古代ユーラシアで交易交流がなされたことを示す」と説明した。残る2枚は後漢代の「画像鏡」(2世紀末~3世紀前半)と、魏代の「三角縁神獣鏡」(3世紀中頃)これまでの調査で出土した盾形銅鏡(4世紀後半)を含め、異なる時代の鏡が副葬されていたことになり市教委は「複雑な流通過程があったのではないか。鏡の製作や流通、保有の実態を研究する上で重要」とした。市教委によると、通常国内で見つかる虺龍文鏡は10cm程度で、これまでの最大で、弥生時代の伊都国の王墓とされる平原遺跡(福岡県糸島市)の約16.5cm。他の2枚も20cm前後の大型鏡。三角縁神獣鏡は、大王墓とされる桜井茶臼山古墳(奈良県桜井市)などで出土のものと同じ鋳型で作られた同笵鏡
三角縁鏡と画像鏡にはそれぞれ銘文があった。3枚は富雄丸山古墳の中心埋葬部である墳頂ではなく、墳丘裾の造り出し部にあった未盗掘の木棺から24年にみつかった。市教委は棺の被葬者を「倭王権に高く評価されていた人物」と推定した。 2025年8月1日の東京新聞より転記
古田氏の九州王朝説で考えれば平原遺跡で出土してると同時期の物が何らかの手だてで奈良へ移動では?
出土品の「蛇行剣」については当会ホームページ【トピツク】蘭にて紹介しております。



入会案内
東京古田会は新規会員を常時募集しています。古田武彦や古代史に興味のある方、どうぞお気軽にお問合せ下さい。又、入会ご希望の方や、本会にご興味のある知人・友人の方をご紹介ください。入会希望の方は「事務局」に電話又はメールで住所・氏名等をご連絡ください。事務局へのメールは こちらをクリック
年会費は4,000円になります。

東京古田会ニュース原稿募集
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